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7ページ一般質問
髙橋正浩議員(無会派)
■能登島地区のインフラ復旧について
質問
ツインブリッジ、広域農道、農地の復旧の見通しと今後の対応、次の有事に備え能登島が孤立しない対策を伺う。
回答
ツインブリッジのとは応急工事により緊急車両や地域住民の交通確保をすべく、県では対策工法の検討を踏まえ、7月から仮設道路整備に着手し、令和7年12月までには暫定供用できるように進めており、今後も県と協議しながら取り組んでいく。能登島野崎町から能登島長崎町間の広域農道については地質調査結果を踏まえ詳細設計を行い、令和7年1月頃の工事発注を目指しており、通行止めの解除については令和7年8月頃を予定している。
管理している港湾での被害は甚大で、復旧件数も多く、時間を要することから、生活や漁業活動などに支障が生じないよう、地元町会や漁業協同組合などに相談の上、応急工事を行っている。
農地被害箇所は52件のうち24件は復旧が完了したが、営農中の農地について稲刈り後に被害の再確認を予定している地域もあり被害箇所は増える予想であり、農家をはじめ関係団体などに御協力をいただきながら、一日でも早い復旧に努めていく。
県において一部区間で水道管を耐震化する計画と聞いており、七尾市で管理する能登島大橋駐車場から須曽浄水場区間についても、県との調整を行いながら計画的に耐震化を進めていきたい。
原田一則議員(灘会)
■復興基金について
地域コミュニティー施設の早期再建を!
質問
地域コミュニティーとしての役割を担う寺社などの神輿蔵、鳥居、拝殿や本堂、檀家の集会所等の修繕や改修に係る復興基金の活用について、県は市町から要望があった場合、熊本地震を上回る補助率を4分の3とし、限度額も1,200万円に拡大して再建支援を行うとしているが、本市としてどの程度、県への要望を考え、また市独自の支援をどのように考えているのか伺う。
回答
県への令和6年度の要望分として、寺社等建て替え3件、修繕15件、および集会施設については、建て替え3件、修繕50件とし、補助金の合計額で3億825万円を要望している。補助の対象となる施設の要件や補助の対象となる経費等の詳細については、現在、県の方で検討しているところであり、まだ明示されていない状況である。
なお、県の方からは、市独自の支援については、市町ごとにその支援水準に大きな差が生じないよう、能登半島地震復興基金の枠配分などの財源を活用した市町独自の拡充は原則不可というふうに聞いている。
また、集会施設の修繕においては、まず市の方で設けている集会施設再建事業補助金を活用していただいた上で、費用負担が残る部分については、県の地域コミュニティ施設等再建支援事業を活用していただくことになるというふうに考えている。
山添和良議員(市民クラブ)
■全国学力・学習状況調査結果を活かすには
教育施策の改善を図れ!
質問
全国学力・学習状況調査という行政調査の結果は、教育施策の改善にこそ活かすべきだと思う。全国的には「思考力・表現力に課題がある」との分析がなされているが、本市においても同様の傾向が見られたか。また、そうした傾向が見られたとすれば、課題克服のための具体的展望はあるか。文科省の資料には、「読書活動を推進することで、読解力・理解力・表現力の向上が期待できるとあるが、読書活動推進の取り組みを進めるつもりはあるかも伺う。
回答
本市の傾向として、昨年度との比較で、特に小学校においては国語科、算数科共に記述式問題において成果が見られたが、算数科の思考力、判断力、表現力においては、やはり課題が見られた。中学校においては、数学科の知識・技能において成果は見られたが、国語科、数学科共に思考力、判断力、表現力で課題が見られた。
思考力、判断力、表現力の項目で課題が見られたことから、市の重点項目として、授業で自ら学ぶ時間を設定し、ICTも活用しながら、子供たちの考えを可視化したり共有したりしながら、多様な考えに触れ、交流する機会を授業で設定することを各学校に指導している。
また、読書活動推進に関しては、蔵書を増やす取り組み、学校図書館司書の研修等および地域での読み聞かせボランティアの方たちを拡充していくことに取り組んでいる。
木戸奈諸美議員(あすなろ)
■スクールソーシャルワーカーについて
切れ目ない不登校支援策を!
質問
スクールソーシャルワーカーの存在周知と活用について、市独自の支援制度が必要ではないかと考えるが、見解を伺う。
回答
例年、県からの通知を受け、制度や職務内容、派遣に関する手続等について各学校に対して周知しているが、加えて保護者に対しても周知していきたい。今後も機会を捉えてスクールソーシャルワーカーの積極的な活用を促していく。
学校現場において児童・生徒が置かれている様々な環境に着目して、働きかけることができる人材や、学校内あるいは学校の枠を超えて関係機関との連携をより一層強化し課題解決を図るためのコーディネーター的な存在が求められており、各学校においてスクールソーシャルワーカーを活用する場合、事前に依頼内容を相談した上で、市教委を通じて県に派遣を要請し、派遣先の学校長の指示の下、生徒指導担当教諭や学級担任等と連携、問題を抱えた児童・生徒の家庭への働きかけや関係機関との連携の調整を図るなどの対応に当たることになっている。どの段階で依頼をするのかは、校内で管理職、生徒指導担当、養護教諭、スクールカウンセラー等による該当の子に関するケース会議で、家庭にどの程度介入していくかということが決められたときに判断するが、それ以前に校内で生徒児童・生徒理解の会というものがあり、そこで判断し活用していくということも周知していく。
瀨戸三代議員(あすなろ)
■和倉温泉の復活について
和倉温泉の「復活」なしに能登の「復興」はない!
質問
1.雇用調整助成金の継続延長と支援拡大について、現在の状況を伺う。
2.温泉配湯管修復費用の全額支援について、市独自の支援や能登半島地震復興基金での対応が可能か伺う。
3.支援業者や公費解体業者の和倉温泉への宿泊が、能登全体の復旧活動に貢献し、宿泊施設の本格営業前にも役立つと見込んでいたが、宿泊施設の稼働率は低迷している。その理由を伺う。
回答
1.事業者の事業継続と雇用確保は深刻な状況であり、雇用調整助成金について国・県に要望を行っている。現在、国では制度の議論が続いており、動向を注視する。
2.温泉配湯管修復は、復興基金の対象ではないが、各旅館に引き込む配湯管の修復に、なりわい再建支援補助金が活用でき、市独自の上乗せ支援もあるので利用していただきたい。
3.和倉温泉宿泊施設の稼働率低迷については「個室での利用希望が強く、一人一部屋の場合利用料金の条件が一致しないこと」や「奥能登で仮設の宿泊施設が整備されたこと」が要因と考える。温泉組合や行政ができる限りの支援と情報発信を行い、宿泊客の増加に努めたい。
山花剛議員(無会派)
■災害公営住宅について
自宅の再建が困難な方への対応を伺う。
質問
6月会議において災害公営住宅建設のため「住まいの再建の意向調査」を行うとの答弁であったが、進捗状況を伺う。仮設住宅ではコミュニティーの形成に苦労があったと聞く。災害公営住宅では、震災前に居住していた地域でまとめるなど配慮が必要と考えるが、地域コミュニティーに合わせた提供は考えているのか。また、災害公営住宅のほかに市としてどのような計画があるのかを伺う。
回答
現在、仮設住宅、みなし仮設住宅の入居者を含む七尾市全世帯を対象とした、今後の住まい、まちづくりに関するアンケート調査を実施し、集計しているところである。集計結果と罹災証明の全壊戸数や地域の要望を踏まえ、建設場所や戸数を検討したいと考える。仮設住宅の中にはモバイルハウスやムービングハウスといった移動可能な住宅があり、恒久的な住宅として活用できないか県やメーカーと相談している。ただし、住宅本体及び設置費、移設費用等の価格面でも懸念があるため協議を行っている。住宅再建には高額な費用が伴うために、能登半島地震復興基金を活用して、負担軽減となる新たなメニューを検討していきたい。
西川英伸議員(市民クラブ)
■臨時災害放送局の開局について
質問
防災行政無線では行き届きにくい内容を補完する情報源としても、臨時災害放送局は有効な手段として機能すると考えるが、開局に向けた市の意向を伺う。
回答
今回の震災において、主にインターネットを活用した情報発信では、公式ホームページと公式LINE、ケーブルテレビななおと連動している「インフォメールななお」を中心に、物資の支援や給水情報等の特に緊急性が高い情報については、パソコンやスマホが見られない状況の方々への情報提供として、防災無線放送でも情報発信を行った。インターネット等で情報を取得できない方々への対応として、紙媒体である広報ななお号外で被災者支援制度の案内チラシを地元紙の朝刊の折り込み等で配布した。
ラジオについては、コミュニティーFMであるラジオななおと防災協定を結んでおり、今回の災害においても「聞いてなるほど七尾だより」の番組内において、市からの震災情報を放送してきたところである。
こうした取り組みが市民への情報を行き届かせる手段として機能したかどうかも今後しっかり検証していきたい。その検証を通じ、FM波による情報発信も極めて有効であるため、今後の災害においてラジオななおとの防災協定についても、内容や必要な見直しの中で、どのようなことができるのか協議することも考えていきたい。
市内小学校の議会見学会を実施
七尾市議会では、市内小学校6年生を対象にした「七尾市議会見学会」を実施しています。
9月30日に石崎小学校の6年生が、本会議体験や議会の素朴な疑問に議員が直接回答を行いました。今後も、子どもたちに議会への関心を持っていただくとともに、市民の皆さんに「わかりやすい、開かれた」市議会を目指して取り組んで参ります。
石崎小学校6年生盛田那心(もりたなみ)さん
たくさんの議員さんの数でおどろきました。七尾市民の利益があるように、ちゃんと考えられているので、すごいなと思いました。
石崎小学校6年生大濱佑理(おおはまゆうり)くん
議員の人達は、毎回この様な事をしているのが分かり、大変だなと感じました。
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令和6年度定例会9月会議採決結果一覧表
9月会議において、提案された議案等の結果は下記の通りです。なお、山崎議長は、採決には加わりません。
議案名
採決結果
議案第28号
令和6年度七尾市一般会計補正予算(第5号)
可決
議案第29号
令和6年度七尾市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
可決
議案第30号
令和6年度七尾市後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第2号)
可決
議案第31号
令和6年度七尾市介護保険特別会計補正予算(第2号)
可決
議案第32号
令和6年度七尾市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第4号)
可決
議案第33号
令和6年度七尾市水道事業会計補正予算(第3号)
可決
議案第34号
令和6年度七尾市下水道事業会計補正予算(第3号)
可決
議案第35号
令和6年度七尾市病院事業会計補正予算(第2号)
可決
議案第36号
七尾市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について
可決
議案第37号
七尾市一般職の任期付職員の採用等に関する条例について
可決
議案第38号
七尾市税条例の一部を改正する条例について
可決
議案第39号
七尾市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
可決
議案第40号
七尾市急傾斜地崩壊対策事業分担金徴収条例の一部を改正する条例について
可決
議案第41号
財産の取得について
可決
議案第42号
財産の処分について
可決
議案第43号
新たに生じた土地の確認について
可決
議案第44号
町及び字の区域の変更について
可決
議案第45号
令和5年度七尾市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について
認定
議案第46号
令和5年度七尾市水道事業会計決算の認定について
認定
議案第47号
令和5年度七尾市下水道事業会計決算の認定について
認定
議案第48号
令和5年度七尾市病院事業会計の決算の認定について
認定
議案第49号
令和5年度七尾市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
可決
議案第50号
令和5年度七尾市病院事業会計未処分利益剰余金の処分について
可決
議案第51号
令和6年度七尾市一般会計補正予算(第6号)
可決
議案第52号
工事請負契約の締結について
可決
議案第53号
財産の取得について
可決
報告第20号
損害賠償額の決定の専決処分の報告について
議決不要
報告第21号
損害賠償額の決定の専決処分の報告について
議決不要
報告第22号
損害賠償額の決定の専決処分の報告について
議決不要
報告第23号
法人の経営状況の報告について
議決不要
報告第24号
法人の経営状況の報告について
議決不要
報告第25号
法人の経営状況の報告について
議決不要
報告第26号
法人の経営状況の報告について
議決不要
報告第27号
法人の経営状況の報告について
議決不要
報告第28号
令和5年度決算に基づく健全化判断比率の報告について
議決不要
報告第29号
令和5年度決算に基づく資金不足比率の報告について
議決不要
同意案第1号
監査委員の選任について
■山添和良
同意
議会議案第4号
災害発生時における信頼性の高い情報連携体制の構築への支援を求める意見書
可決
議会議案第5号
持続可能な学校の実現をめざす意見書
可決
皆さんも市議会を傍聴しませんか
傍聴を希望される場合は、当日、議場入口の受付で、傍聴申込書に住所、氏名を記入してから入場してください。また、団体で傍聴される場合は、団体の名称、人員、代表者または責任者の住所、氏名を記入してください。
・ケーブルテレビななおでは、議会の様子を生中継しております。
・ユーチューブで議会中継をご覧いただけます。QRコードを読み取ってご覧ください。
七尾市議会YouTube
令和6年度の本会議録画から各議員ごとで視聴開始が出来るようになりました。(チャプター機能)
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新議長が就任
令和6年9月2日(月曜日)に開かれた令和6年度定例会9月会議において、山崎智之議員が第14代議長に就任しました。
山崎智之議長(46歳4期)
(注意)年齢は2024年11月1日現在です。
木戸奈諸美議員は七尾市長選挙の候補者となったため、公職選挙法第90条の規定により、10月20日付けで市議会議員を失職しました。
議会の動き
7月
24日
議会だより編集委員会
総務企画常任委員会
25日
議会運営委員会
26日
北陸新幹線建設促進石川県民会議総会(金沢市)
8月
1日
全国高速自動車道市議会協議会(広島県福山市)
5日
のと里山空港利用促進議員連盟要望活動(東京都)
9日
議会改革特別委員会
22日〜23日
石川県市議会議長会定期総会(加賀市)
23日
石川北部RDF広域処理組合議会定例会(志賀町)
26日
全員協議会
予算決算常任委員会協議会
議員協議会
30日
議会運営委員会
9月
2日
予算決算常任委員会協議会
全員協議会
2日〜25日
令和6年度定例会9月会議
11日
議会運営委員会
議会改革特別委員会
13日
各常任委員会・分科会
18日
予算決算常任委員会各分科会(決算審査)
25日
予算決算常任委員会
議員協議会
全員協議会
議会だより編集委員会
30日
議会見学会(石崎小)
10月
6日
七尾市制施行20周年記念式典
16日
議会見学会(中島小)
17日
全国高速自動車道市議会協議会(東京都)
議会だよりへのアンケートにご協力ください。
今後の議会だよりの改善のため、簡単なアンケートにご協力ください。左のQRコードからアクセスできます。
編集後記
能登半島地震・奥能登豪雨の被害に遭われた、皆様へお見舞い申し上げます。
自然災害のあと、市民の誰もが安全で安心して暮らせる七尾市を目指します。
復旧に向けた取り組みが続く中で「議会だより」は市民の皆様へ市政について、分かりやすくお伝えすべく、ぜひ皆様の声を最寄りの議員にお寄せください。
今後も身近で、開かれた議会の実現に向けて、編集委員一同努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
編集委員山花剛
お知らせ
議会だよりへの、市民の皆さんの率直なご意見・ご感想をお寄せください。なお、議会の会議録については、七尾市役所情報公開コーナー、七尾市立図書館等に備えてあるほか、市のホームページでも閲覧できるようになっていますので、ご覧ください。
七尾市議会事務局
TEL.0767-53-8433
http://www.city.nanao.lg.jp
発行日
令和6年11月5日発行
七尾市議会だより
URL.https://www.city.nanao.lg.jp
編集
七尾市議会だより編集委員会
TEL
0767-53-8433
発行
七尾市議会
所在地
石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地