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七尾市シンボル等制定市民会議第7回会議
平成25年10月10日(木曜日)午後7時から午後8時40分
市役所201会議室
0人
委員など
市民のねがい-七尾市民憲章-唱和
【前回会議の振り返り】
委員長:各自が考えてきた、市のシンボルとしてふさわしい魚を順に発表していただきたい。
委員:ブリ。七尾は魚処であり、全国的にも新鮮な魚が獲れることで知名度が上がってきている。その中でも代表的なのがブリだと思う。
委員:カキ。天然の良港である七尾湾の中で有名なのはカキ貝。
委員:ハチメ。職場で意見を聞いたところ、美味しいという理由でハチメの意見が多かった。
委員:ブリ。暮れになると嫁ぎ先にブリを贈るという風習が永く伝わっている。出世魚である。いままでシンボルを選んできた中で、春は菜の花、夏はカモメ、秋は松、四季のつながりの中で冬はブリでイメージがつながる。
委員:赤ニシ貝。ふぐと赤ニシ貝で悩んだ。
委員:ブリ。ブリの刺身の美味しさは格別である。しかし知人に聞くとハチメの意見もあり悩んでいる。
委員:フグ。フグの関係団体に入っている。フグの獲れ高は石川県が全国1位で七尾は全国9位である。
委員:水産物としては魚類を選定すべきであると考える。メバルを推す。
・里山里海を体現するとともに環境保全を必要とする魚。
・七尾全域での認知があり、七尾市民に身近であること。
・七尾の文化に根付き、祭りに利用(調理)されていること。
・必ずしも漁業経営に貢献している魚類でないこと。
・漁業種類に拘らない魚種であること。
・広域に回遊する魚種ではなく、七尾海域に周年棲息する魚種であること。以上のことを理由としてあげる。
委員:ハチメ。県外から嫁いできた。関東、太平洋側で食べるメバルとは全く違う独特なものである。古くからの伝えでは、青柏祭で客の数をみて釣って出したという話も聞いている。菜の花、松、カモメが七尾のイメージにはまっているので、ハチメというこの地方名のある魚を推す。
委員:赤バチメ、黒バチめなどの種類があるが、それらを含めてハチメを推す。
委員:カキ。豊かな山と豊かな水がカキを大きくする。里山里海を表現するのにふさわしい。
委員:ハチメ。七尾のハチメの値段は全国で最も高いといわれている。これは消費量が多くポピュラーな魚ということの表れである。里山里海をイメージして他のシンボルとのバランスを考えてみたが、ブリよりハチメがよい。
委員:メダカ。里山里海、環境保全の観点からメダカが棲めるところ。また、子どものアンケート結果から推す。
委員:ブリ。
委員:トビウオ。かっこいい、七尾ではあごだしとして使われている。
書記:欠席者5名の意見として、クロダイが1、フグが1、ブリが3名。
委員長:魚以外の意見として、カキと赤ニシ貝があるがどう扱うか聞きたい。
委員:魚とした場合、漁獲物全般という捉え方もある。カキ、赤ニシ貝も入る。石川県は多種多様の漁法があり、季節によってもいろいろな漁獲物がある。個人的な考えだが、魚類を選ぶべきと考える。ブリは回遊性であり九州のほうで卵を産むが、七尾の里海で子どもを産む里山里海を体現できる魚が良いと考える。
委員:都道府県の魚のシンボルの説明をみると、魚は広く魚介類と解釈されており、魚以外の制定もある。例としては、ホタルイカ、越前ガニ、伊勢エビなど。
委員長:ここではどう扱うか。
委員:この会議で、貝類に決まったら表題を変えて、魚貝類とすればよい。
委員:今までも広く解釈してきた。魚についても貝類も含めて広く魚として扱いことでよい。
委員:石川県では、イカを四季のさかなとして、魚として扱っている。
委員長:他の意見はないか。この市民会議では貝類も含めて魚としてとらえていくということでよいか。
《異論なし》
委員長:先の会議でも魚のシンボルは1品目とすることを確認した。皆さんの意見の集計結果がでた。どのように決めていくか意見を聞きたい。
【ブリ:7、ハチメ:4、フグ:2、カキ:2、赤ニシ:1、メダカ:1、トビウオ:1、クロダイ:1】
委員:更に意見に補足をしたい方の意見を聞きたい。
委員:漁獲量からみればブリが多い。しかしブリは定置網漁に限られる。七尾には底引き、刺し網、巻き網などなどの漁法がある。特定の漁業種類に偏らないほうがよい。シンボルを選ぶうえでの判断材料として、七尾全域で認知され、七尾の文化に根付いた魚としてハチメが同意を得られるのではないかと考える。富山湾の一海域で獲れるものが七尾のシンボルとなるのは無理があるのではないか。ハチメは七尾全域で獲れ、釣り人にも親しまれている。氷見市、能都町でもブリをシンボルとしているのに七尾市でもブリにするのか。
委員:ハチメは春告げ魚という呼び名もある。日頃の生活の中で食べていて親しんでいる。しかし、寒ブリが嫁の実家から届くという風習も考えるとブリを推す。
委員:七尾のどこにでもメダカが棲める環境があるということがよい。
委員:里山里海ということ、七尾の伝統的観点から見たときにどの魚がふさわしいのか。
委員:里山里海的な観点からみれば、カキ、赤ニシのような定着性のものになる。山から川、川から海に栄養源である水が流れてきてプランクトンが発生したくさん増える。回遊性のものは、移動中に堰止めて獲るということになる。里山里海を体現するのは、カキ、赤ニシ、メダカ、ドジョウ、トリ貝。カキは大正年間から養殖が始まったもので、種苗は三重県、宮城県から獲っている。産地的には、日本海側としては、新潟県加茂港に次いで2位である。獲れる地域としては、七尾西湾の奥まった水域の浅いところで、奥原から瀬嵐の海域が中心となっている。栄養源が多いところで熊木川の流れがカキの育つ環境にあっている。
委員:山が荒れるとカキはダメになる。山と共にカキは育つ里山里海からイメージするとカキが合う。
委員:赤ニシは副産物的なところがあり、それを狙って獲る漁法はない。
委員:能登フグというのはいわゆるトラフグのことを指し、下関に多く売られている。石川県周辺で産卵されているようで最近漁獲量が増えている。
委員:新聞によると、能登ふぐを大々的にアピールしようとする動きがあるという記事があった。
委員長:みなさん、食べることについての意見が多いが、シンボルとしてそれでよいのか。
委員:ハチメは、伝統的な行事の中でも使われている。ブリも伝統的な風習として今も残っている。七尾の文化の中で根付いている。カキは里山里海のイメージに合う。どういった観点で選ぶかを整理する必要がある。
委員:ブリを選んだ場合はそれなりに納得できるが、商業的な部分で比重が大きくなる。里山里海の内容を考えてハチメの方がよい。
委員長:他の意見が無いようなら、決め方を決めたい。
委員:採決で決めよう。
委員:規定では、委員の半数の出席で会議は成立し、出席委員の3分の2以上の賛成で会の結論とするとなっている。本日は14名出席しているので10名以上の賛成が必要ということだ。
委員長:他に発言が無いようなので、挙手によって採決とする。ブリ、ハチメ、カキの順で採決を行うこととする。
【ブリ:2、ハチメ:7、カキ:5】
委員長:ハチメとカキで再採決を行う。
【ハチメ:9、カキ:5】
委員長:規定の3分の2である10名に達しないので、再度議論していただきたい。
委員:七尾では多種の漁法と魚種がある。1業種類に偏るのはよくない。カキは養殖漁種を代表するものと思っている。漁種に偏らないハチメがいい。
委員:カキは里山里海を表す最もふさわしい魚。
委員:釣りのメッカとして穴水町があるが、釣りといえばハチメ、ハチメといえば穴水、輪島のイメージがある。
委員:里山里海をイメージして花、木、鳥を決めてきた。山は海の恋人といい、山が育たないと海が育たない。壊滅的な被害を受けた気仙沼でも、山の復元から手を付けている。七尾湾全体が里海であり、それを表すのがカキと思う。
委員:外海に面している市民としては、カキをシンボルとするには違和感がある。
委員:カキは奥原から以北の西湾である中島、田鶴浜のイメージであり、ブリは富山湾に獲れる魚で氷見のイメージがある。ハチメを推す。
委員:カキは養殖というイメージがある。天然のカキを食べる文化があるのならいいが養殖のカキは冬場しか食べない。ハチメは1年中食べられる。魚付林という言葉があるが、ハチメにとっても里山里海は大事である。
委員:ハチメは大きな目を見張って餌を待っているところから名前がついたといわれる。四方八方を見通して物事を判断する魚として、企業でも“ハチメ”の名前をつけて商品開発を行っているところもあると聞く。それくらいなじみが深い。
委員:この辺でしかハチメと呼ばないものをシンボルとするのは印象が薄いのでいかがか。カキを推す。
委員長:ハチメかカキを挙手で決める。
【ハチメ:12、カキ:2】
委員長:3分の2以上の同意を得たので市の魚をハチメとする。
《拍手》
委員長:表記を決めたい。
委員:標準和名をひらがなのめばるとして、地方名をカッコ書きでカタカナのハチメとするのが正しい表記である。
委員:対外的に出すときに、ハチメでよいのか。
委員:七尾でハチメのことをメバルと憶える必要はない。
委員:地域に根差した呼び名のハチメがよい。わからない人がいるようならカッコ書きでメバルとすればよい。
委員長:メバルかハチメのどちらにするか。
【ハチメに多数が挙手】
委員長:ハチメに決まった。表記をどうするか。
【カタカナの意見多数】
委員長:表記をカタカナのハチメにすることでよいか。
《拍手》
書記:先に、市の魚にするか、その魚介類にするかの話があったが、市の魚としてハチメということでよいか。
《異議なしという声あり》
書記:これまでの会議の中で、カラー、キャラクターについての意見が合意されていないので決めていただきたい。
委員:カラーもキャラクターも決める必要はない。キャラクターは流行性のものであり、遊び心で作っている。カラーを決めると、細かい規定まで必要になる。一般的な市民生活にカラーまで決めなくてよい。
委員:既に七尾にはキャラクターは3つある。カラーも含め必要ない。
委員:行政側では現在、市章を含め青を基調にしていることが多い。変えることは難しい。推奨する立場の行政でも難しいことを市民に普及するのは無理がある。
委員長:カラー、キャラクターは要らないという意見だが、ほかの意見はないか。意見が無いのでこの市民会議では、カラーとキャラクターは作らないということを総意としてよいか。
《拍手》
委員長:推奨花についての取り扱いをどうするかも決めていただきたい。
委員:市の花として1つに絞った。花いっぱい運動としてなにかの花を推奨するなら、その団体で決めていただければよい。
《賛成の声あり》
委員:団体でひまわり、インパチェンスを推奨しているところもある。各地域のものがあるので必要ない。
委員長:推奨花は、実践している団体におまかせすることとして、この市民会議では取り扱わないということでよいか。
《挙手多数》
委員長:推奨花はこの市民会議では決めないこととする。
委員長:パブリックコメントについて、事務局に説明を求める。
事務局:《資料1:広報11月号の校正前の原稿で説明》
・募集期間は、11月5日から19日を予定している。
・公表は広報のほかにも、公民館など市内の行政機関32か所に、意見提出用紙と応募箱を設置する。
・公民館などでは、会議録、アンケート結果、委員構成も公表する。
・委員各位には、周知をお願いする。
・寄せられた意見に対する取り扱いと回答のために11月27日にお集まりいだく予定である。その際には活用方法についても意見を聞きたい。
委員:募集期間が短い。
委員:期間が長ければたくさん意見が出るという性格のものではない。
委員:アンケート様式にした方が記入しやすい。
委員:広報だけでは不十分である。農協や漁協等に協力してもらい、さらにPRする方法を考える必要がある。
委員長:周知方法、募集期間も含めて事務局に検討をお願いする。本日の会議を終える。
副委員長:4つのシンボルを決めた。この後は市民の皆さんに、私たちのシンボルとして育てていただかなくてはならない。委員各位が周知と定着に協力をお願いする。
市民生活部長:5か月間にわたり7回もの会議を重ね、4つのシンボルを選定していただいた19名の委員のご苦労に心から感謝する。このあと3月議会を経て制定となる。このシンボルが七尾を支えていってくれることを願っている。